日々徒然
2019年10月10日
弁護士 入江秀子が日々の雑感や感じたことなどを綴って参ります。
事実は、諸刃の剣です。
評価の仕方によって有利にも不利にもなります。
一つの事実だけだと、どちらの評価になるか定まらない場合も多いです。
弁護士は、複数の事実について、それぞれにこう評価すべきだ、と主張し、
それを積み重ねていって当方の主張の根拠とします。
ご依頼者の方から事情をお聞きしている時、
どんな事実があるのか、
それは立証できる事実か、どのように立証し得るか、
その事実はどの様に評価できるか、
それらの事実(とその評価)を前提にすると
どんな理屈(理論構成)が可能か、
を考えながらお聞きしています。
ご依頼者の方が余談としてお話しして下さった事情が、
訴訟で有利に使える事実なることもあります。
これは不利な事情かも、関係ないかも、などと思い込まず、
取りあえず、何でもお話し下さい。
この法律構成では不利な事情となることでも、別の法律構成では有利な事情となることもあります。
ピンと来れば、更に詳しくお聞きします。