日々徒然
2019年10月17日
弁護士 入江秀子が日々の雑感や感じたことなどを綴って参ります。
慇懃無礼という言葉がある。
ビジネスマンのマナーなどを習いたての人が、
えてしえて陥りがちな状況ではないだろうか。
場違いに丁寧な挨拶は、本題に入るまでに時間がかかる・・・・。
(早く、用件を言って!と心で叫ぶ。)
丁寧語や謙譲語、敬語が多すぎて、要点がつかめない・・・・・。
(常態語で良いから!)
1分で済む話を5分も10分もされた・・・・。
(私の時間を返して!)
心が籠っていないのに、丁寧にされても、
礼を尽くされたとは到底思えない。
結局、マナーとは、具体的に相対している人と、
双方が心地よくコミュニケーションをとるためのもの。
相手がどう思っているか、感じているかなどお構いなしに自分の「マナー」と信じるところを実行するのは、
もはや、「マナー」とは言えないのでは?
コミュニケーション能力は、臨機応変を要求されるから難しい。
そうそう、
やたら丁寧な言葉で結語をまとめた電話。
ガチャン と切られて
『「マナー」と信じて』いた訳でもなかったことが露呈することもある。
やはり、心が添ってこそ。
人のふり見て・・・という言葉もある。
気を付けたいものである。