四谷探訪(事務所周辺情報)
2024年09月03日
当事務所のある「四谷三丁目」駅周辺のいろいろな名所旧跡などをご案内いたします。
太宗寺 概要
お寺概要 霞関山太宗寺 院号「本覚院」 宗派「浄土宗」
交通手段 地下鉄丸の内線新宿御苑前駅から徒歩3分
住 所 東京都新宿区新宿2-9-2
電 話 03-3356-7731
太宗寺は、「太宗」という名の僧侶が建てた草庵「太宗庵」が前身である。この僧侶「太宗」は民の信仰を集め、現在の新宿御苑一帯を下屋敷として拝領していた内藤家の信望も得、内藤家当主の葬儀なども行い、それが縁で内藤家より寄進をうけ、寛永8年に起立されたのが始まりである。現在も内藤家の墓所が営まれている。(太宗寺パンフレットより)
文化財 概要
新宿区では、区内の文化財や史跡、伝統産業を担っている職人さんの仕事場などを『ミニ博物館』として展示公開しています。その『ミニ博物館』に名を連ねる太宗寺は浄土宗の寺院でありその境内には数多くの文化財が点在しています。
文化財にはそれらを紹介する看板がそれぞれに建ててあり、正面から左回りにひとつずつ見ていくと全部の文化財を見られるようになっています。
文化財 詳細
山門をくぐるとすぐに「銅像地蔵菩薩坐像」が鎮座しています。座高は2.67m、その大きな姿に眼が惹かれます。この菩薩像は江戸六地蔵の一として有名なお地蔵様です。
地蔵菩薩像の隣の「閻魔堂」には、閻魔像と、奪衣婆像が安置されています。
1月15日・16日(初閻魔)、7月15日・16日の両日は、『えんま大王縁日』として閻魔大王像や奪衣婆像が開帳されるのですが、縁日ではない普通の日には、閻魔堂の真ん中にある電灯のスイッチを押すことによって、中にいらっしゃる閻魔様や奪衣婆を金網の外から拝顔することが出来ます。大きな二尊とその迫力に驚かされます。
本殿の右隣には、切支丹灯篭が静かにおかれています。この灯篭は、昭和27年に内藤家墓所から竿部分が出土したものを復元し補って完成形にしたものだそうです。
全体の形を十字架に、竿部分の彫刻をマリア像に模してあると言い伝えられています。
墓所の中央には内藤正勝の墓(内藤家墓所)があります。かつては約300坪・57基の墓塔がありましたが、昭和27年に都の区画整理事業に伴い、現在地に改葬されたそうです。3塔ある墓塔の中で中央にあるのが、5代正勝のものとされており、区指定史跡に指定されているそうです。
境内にもどり、山門正面より左手には、三日月不動像、布袋尊のいらっしゃる不動堂があります。こちらの像も、現在は閻魔堂が開く縁日に同じく御開帳されているそうです。三日月不動像の謂れは、額の上に銀製の三日月をもつために、呼ばれています。また、布袋尊像は、「新宿山の手七福神」の一つになっており、各お寺を巡りながら、御朱印やミニご尊像などを集める方々がお参りしていらっしゃいます。(不動像や布袋尊のお姿は窓から拝顔することができます。)
不動尊像や布袋尊像が安置されているお堂の隣には、塩かけ地蔵がいらっしゃいます。願掛けの返礼にお塩をかけるという珍しい風習のある地蔵尊です。たくさんお塩が備えてあるので、きっと霊験あらたかなお地蔵様でいらっしゃるのだと思われます。
また境内の中には、野良猫でしょうか?のんびりと日向ぼっこしたり、じゃれ合ったりしていました。
山門近くの看板には、「内藤新宿」の様子が紹介してあり、当時の賑わいが偲ばれます。