事務員便り
2024年11月12日
こんにちは、スタッフI(アイ)です。
今回の受講体験記は、初級講座に引き続き、中級講座で受けさせていただいた「民事訴訟・事務職員倫理」の回の体験記です。
前回の初級特別講座は、裁判所見学や弁護士会館見学など、体験型の講座でしたが、中級講座は、上記の内容についての講義型の講座でした。
今回の講座は女性の弁護士の先生が講義をなさってくださいました。
事前に配られた資料が丁寧で詳しく、講座前に予習することもでき、内容も頭に入りやすかったです。
事務職員倫理については、弁護士倫理から導かれる事務職員としての業務上押さえていなければいけない倫理規定について、講義がありました。主なポイントは、①秘密・プライバシー保持 ②利益相反 ③非弁・預り金問題でした。
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①秘密・プライバシー保持については、弁護士倫理の規定を踏まえ、その重要性から、事務職員としての取り扱いの厳密に注意を払うべきであるということを念押しされました。当事務所では、日頃から依頼者の方のプライバシーや個人情報の取り扱いには慎重をきし、マニュアルを定めて行っていますが、改めて肝に銘じた思いでした。
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②利益相反については、利益の対立する当事者の双方からのご相談や委任は受けられないというもので、当事務所では、初めてご相談のお申し込みを受けた時に、事案を詳しくうかがう前に、必ずご本人と相手方のお名前をフルネームで確認し、利益相反チェックリストで確認することを徹底しています。もっとも、最初の段階で、なかなかお名前を教えて下さらない方もおられ、苦労することもありますが、この講義を聞いて、利益相反チェックの重要性を説明させて頂き、これからもきちんと手順を踏んで業務を続けていくことの大切だと思いました。
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③事務職員の非弁リスク・預り金問題については、昨今、ニュース報道でも散見されるからか、重く取り上げられていました。私の日常業務ではこの問題についてはあまり携わることはないのですが、法律事務に携わる事務員として、常に気を付けていなければならないことであるのだという認識を新たにしました。
次に民事訴訟については、職員として知っておいた方が良い部分を、民事訴訟手続きの流れに沿って説明して頂きました。裁判所に提出する書面について、弁護士から受け取った時に書面のどの部分を重点的にチェックしたらよいのか、具体的に例をあげて教えてくださり分かりやすかったです。
当事務所には、書面提出の際のチェック項目のマニュアルがあるのですが、今、訴訟のどの段階にあるのか、またその段階のどの部分の書面なのか、全体像がイメージできることで、チェックの趣旨がより理解できる様になり、実質的なチェックができるようになったかと思います。
途中30分程度の休憩をはさむ2時半の講義でしたが、内容の濃い2時間半でした。